tetsuyaota.net

the article is randomly updated

Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

鬼ノ城塾〜西沢立衛の講義

 気がついたら昨日で6月も終わってた。7月も既に予定がびっしり詰まっていて、とにかくできるだけ先のことは考えないようにしてる(笑)。さて、書くのが随分遅れちゃったんだけど、先週末に行った「鬼ノ城塾」の講義レポートを。
 この「鬼ノ城塾」というのは平成13年から続いている自主講座で、まちづくり・文化などに関して講師を招いて勉強していくもの。今回は、建築家ユニットSANAAの活動や最近では豊島美術館の設計を行った西沢立衛さんが来岡。無料で講義が聴けるのなら是非にと思って出かけてきた。
 会場は、総社の古代山城:鬼ノ城にほど近い「鬼ノ城ゴルフクラブ」。恥ずかしながら、この歳になるまでゴルフ場に行ったことがなく、豪勢なクラブハウスにはびっくり。ゴルフ場の会員権が高いのも無理はないなと納得。たぶん、僕には一生縁がないかもね(笑)。

 中に入って受付を済ます。思ったよりも参加者が多く、係の人もあたふたしてた。写真左の階段を昇って、講義会場へ。

 この写真は最後の質疑応答なんだけど、比較的広い会場内に聴講者がぎっしり詰めかけてた。

 講義内容は、これまで手がけた主な建築の解説。テーマは「建築を開く」ことで、自然と対立するような堂々たる建築物をつくるのではなく、自然と共存するような建築を設計していきたいとのこと。作品に共通しているのは、決して奇を衒わず、環境に配慮し人間の営みに建築を合わせていくコンセプト。代表作であるスイス・ローザンヌのロレックス・ラーニングセンターでは、建物の空間をねじ曲げることで丘や谷が生まれ、その空間の特徴を際立たせている。

 坂道のような空間では、学生がゴロンと横になって本を読んだりしているらしい。こんな環境だと新たな発想も浮かびそう。
 そんなこんなで1時間の講義はあっという間に過ぎ、質疑応答もなかなか興味深い内容だった。SANAA設計で我が母校に新ホールを建設する計画も進んでおり、今後も西沢立衛さんの活動から目が離せない。