昨晩に東北地方を襲った地震。先の東日本大震災の余震という位置づけだけど、何故この時期に・・・と嘆息が漏れる。自然とはかくも過酷なもの。神は何処へ？と思わず天を仰ぎたくなる。それに引き換え、晴れの国おかやまは全くの無風状態。コンビニからミネラルウォーターが品薄になるくらいで、一見影響がないように見える。ただ、それはあくまで表面的で、一皮剥けば地下水脈で様々な現象が繋がっている。
今週末まで岡山県立美術館で開催されている「モネとジヴェルニーの画家たち」という展覧会。福岡、渋谷、岡山と廻ってきた美術展なんだけど、福島第一原発の事故が美術品にまで影を落としている。諸外国から見れば、狭い日本で起きた原発事故。放射能汚染を心配して、レンタルした美術品を本国へ返還するのにも二転三転しているらしい。
そして、今後に予定されていた展覧会までが中止に。これは国内の自粛ではなく、諸外国から美術品の貸し出しを断られたため。西日本は大丈夫だから・・みたいな言い訳は通用しない。風評被害と言えばそれまでだけど、やり場のない憤りを感じる。
喉元過ぎれば熱さを忘れるし、何か問題が生じても水に流し、それとこれとは別と考える。いわゆる日本的な対処方法が、今回ばかりは通用しなくなってるのではないか。自分とは一見無関係だと感じる人にこそ、試練を与えられているような気がしてならない。
