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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

青森から三沢へ

 酸ヶ湯温泉を早朝出発し、まず青森駅へ。前日と同じく吹雪状態。電車を待つ間にしばし散策。青函連絡船メモリアル、八甲田丸へと行ってみるが雪が深くて近づけない。雪中に誰の足跡もついておらず、おそらくそんな酔狂な人は僕くらい(笑)。

 一応写真だけ撮って青森駅へ引き返す。そして昔の東北本線、今は第3セクター運営の「青い森鉄道」に乗って三沢へ。

 座席の部分はしっかり暖房が効いていて、ついうとうとしてしまう。陸奥湾を臨むころまでは雪が降っていたけど、太平洋側に移動するにしたがって徐々に晴れ間が覗く。三沢へ到着したときにはすっかりいい天気になっていた。

 駅構内は学会来場者を歓迎するディスプレイがあちこちに。ただ、人口4万人程度の小さな街なので、鄙びた雰囲気がするのは否めない。荷物をどこかに預けたいなと思ったものの、コインロッカーらしきものもない・・・さて、どうしよう?

 JRの駅舎を出て左に進むと、一段と鄙びた建物が。コインロッカーあり・・って書いてあるので中に入ると。

 三沢発、十和田観光電鉄の駅舎だった。一応コインロッカーはあったものの、小さくて荷物が入りきらない。「大きな荷物は駅長室へ」って書いてあったので、何とも言えないレトロな味わいのする駅舎内へ。まるで映画「ぽっぽや」に出てきそうな感じの駅長さんに、あの〜荷物を〜って話しかけたら、ハイハイと愛想良く対応してもらえた。ストーブの炊かれた室内へ荷物を預け入れて200円ぽっきり支払う。

 ちょうど、そこに列車が到着。駅長さん自ら引き戸をガラガラっと開けて、待合室にいた乗客が乗り込んでいく。ああ、用事がなければこのまま十和田市まで乗って行きたいなーって思う。
 その後昼休みに入り、せっかくなので三沢市街を少々探索。そう、三沢と言えば米軍基地。

 この鉄条網の向こうが米軍敷地内。日本の中にありながら、そこだけ風景が違っている。沖縄の米軍基地を見たときも思ったけど、国際社会の中で日本が置かれている状況を肌で感じる。そう、自国の中にこうした広大な軍事基地があり、それによって我々は皮肉にも守られているってこと。これが現実なんだ。

 市の中心部にはアメリカ広場っていうスペースがあって、米軍基地と住民が上手くやっているのが伺われる。ただ、街中は閑散としており、やたらに夜営業の店が目に付く。人口4万の街で、軍属が1万人いるらしいから、その需要で経済がもっているのだろう。スーパーマーケット付近では、迷彩服を来た米軍兵士が買い物に出かけている姿も見かけたし。

 米軍基地のメインゲート付近。航空自衛隊と米軍の看板が仲良く並んでいる。そう、日本の北の空はこうやって守られている。幾度となくジェット機の轟音が響く中で、三沢の皆さん、負担してもらってありがとうって思った。