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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

ドガ展@横浜美術館


 ちょうど先週、横浜美術館で開催されてた「ドガ展」を見てきた。印象派の中心的存在:エドガー・ドガの大回顧展でオルセー美術館所蔵のものに国内外から選りすぐった120点の作品が展示されてる。
 今、国立新美術館で「ゴッホ展」もしているし、先だって「オルセー美術館展」も見てきたばかりだったからそんなに期待はしてなかった。まあ、アフターコンベンションとして行っておこうか的なノリで。

 しかし、思いの外よかった!まず、横浜美術館前の空間。みなとみらい地区らしく広々としていて、噴水が美しい。やはり、アート作品を見るのにはこういう空間的演出も必要。
 そして、美術館内も広々として、なおかつ混んでいない(笑)。月曜日だったせいもあるかもしれないけど、東京だといつも行列をつくって絵を見る感じでせわしない。ルーブルやオルセーだってそんなにごった返してないし、やっぱり絵を鑑賞するときってゆったりしたいじゃない?そして、大回顧展にふさわしい分量の展示。え、これだけ?みたいな物足りなさは全くない。
    
 傑作とうたわれる「エトワール」(有名な絵だけど初来日らしい)。バレエのプリマドンナが踊っている一瞬を捉えたもの。しかし、ステージ脇に見えるパトロンの影。当時のバレリーナをめぐる諸問題を暗示しているかのよう。他に沢山の習作もあり、やはりデッサンが基本なんだなあと感心。マネ展の時も思ったけど、19世紀後半のパリが好きなんだよね。やっぱり。印象派の明るさもいいけど、少し暗い影が潜んでる雰囲気。
 目が見えなくなってから、触覚だけでバレリーナの彫像を作り上げたり、これまで知らなかったドガの姿もわかる。今年いっぱいと会期は長いから、機会があれば是非に!