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As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

マネ展@三菱一号館美術館

 ライブも終わって少し落ち着いたので、アート系の話題を続けて。5月末、仙台から東北新幹線で東京へ。羽田で空路に乗り換える前に立ち寄った、東京丸の内に新たにできた三菱一号館美術館。ここで開館記念記念展として「マネとモダン・パリ展」が開催されている(2010年7月25日まで)。

 エドゥアール・マネというと、19世紀フランスのサロンで「オランピア」という衝撃的な絵画を出品したことで知られる、印象派の先駆者とも言われる画家。

 現代都市としてのパリが完成する時代に生きた画家で、現在様々な再開発が行われている東京丸の内に作られた、明治の面影を残す三菱一号館美術館にぴったりの展覧会だ。

 いくつかの有名な作品は見たことがあるけど、マネの作品を多数集めた展覧会は希少。ベラスケスなどスペインの画家から影響を受けた、黒を基調とした作品は時代を超えて訴えかけてくるものがある。ゴッホと並び個人的にはかなり好きな画家で、たっぷりと堪能することができた。オススメの展覧会にて、東京に足を運ぶことがあれば、ぜひ立ち寄って欲しい。
 作品もさることながら、この三菱一号館美術館も素晴らしい。古きよき時代の雰囲気を忠実に再現しながら、当時の日本が目指した欧米の香りを醸しだす。ただ、単なるレトロ趣味ではなく、現代の建築と見事にマッチしているのがいい。美術館から見た中庭はこんな感じで・・・

 逆に中庭から見ると、噴水のあるパティオがあり、周りにはカフェやレストランが立ち並ぶ。

 特にいいなと思ったのは、フランス伝統発酵バターのお店「エシレ」。門構えもお洒落なんだけど、こういうお店で普通にテイクアウトして買って帰りたいなって思う。

 整備された丸の内界隈は、まるで海外にいるような雰囲気。

 洗練された中に日本的な情緒も感じられ、また訪ねてみたいなと思わせてくれる。やはり、文化って街とともに進化・洗練されていくんだなって感じた次第。