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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

コルテオ@仙台

 仙台行きにはまだまだ後日談あり(笑)。ちょうど訪れた期間に何かアクトをやってないかなと思って調べてみたら、見事ビンゴ!以前から気になっていたシルク・ド・ソレイユの「コルテオ」上演あり。日本ツアー最後の地が仙台で、それも6月6日まで。それなら行かねばなるまいて。

 仙台の郊外、長町っていうところに特設会場あり。東北だから観客は全体的におとなしいのかな?と思ってたら全然そんなことない。開演前から熱気ムンムン。ステージを模したシャンデリアのディスプレイは美しく、期待感でとにかく盛り上がってる!

 初めて生のシルク・ド・ソレイユを見たけど、はっきり言ってスゴいの一言。まず、上演前に出演者が会場内を練り歩く。まるで歌舞伎の花道みたいな感じで。それだけでもうヒートアップ。これからスペシャルなアクトをする人たちが今目の前にいる。うん、これこそがライブの醍醐味って感じ。
 そして、ステージは四方から見ることのできる円形。基本サーカスだからってところはあるけど、どの角度から見ても楽しめるようにできてる。そして、その小さな円形ステージの中で繰り広げられる演目の素晴らしいことといったら。アーティスティックであり、演劇の要素あり、コメディータッチのものもあり、そしてオリンピックの演目かと見紛うくらいのパフォーマンスあり。すべてが素晴らしい。ああ、これがプロフェッショナルの仕事なんだ・・・って思わされた。
 圧倒されるだけじゃない。その世界にいつのまにかのめり込んでしまっている。けっして高慢な芸術をきどってるわけじゃなく、肉体の躍動美とともに一瞬にかける気迫。それがひしひしと伝わってくる。大道芸から出発し、ここまで大きく評価されるのも当然。

 ラストの演目が終わった時に思わず拍手をしていた自分に気づく。たゆまない修練と努力の末に積み重ねられた演目ではあるものの、ただ用意されたものをその場で復元しただけと思わせないものがある。表現することの厳しさとともに、それが成就したときに表出される歓喜の二つを同時に体験することができた希有なステージだった。