別に珍しい植物の図鑑ではありませぬ。「The ART of AVATAR ジェームズ・キャメロン『アバター』の世界」という、アバター制作の下地となったアートワークの画集。その中の、衛星パンドラの植物を描いたもの。
あまりにもよくできたCGのため、現実と虚構との境目がわからなくなるほど。僕の中ではアバター熱がおさまらず、映像の美しさの秘密を知りたいと思い、この画集を購入した。
2005年から4年間、著名なイラストレーターにより作りだされたビジュアルがCGの基礎になっていて、細部に至るまで念入りにデザインされている。つまり、実在しない動物や植物は、すべて沢山のアーティストの手仕事で生み出されたもの。ページをめくるごとに美しい絵が目に飛び込んでくる。こうした幾多のアート作品が結集して、映画は出来上がっていたのだ。
ネイティリのイメージスケッチはこんな感じで、その表情はジェームズ・キャメロン監督のスケッチをもとにしているらしい。これを土台にして、魅惑的な主人公ができあがったのか。そして、この架空のキャラクターに魅了され続けている自分は・・・?何故に?
見終わった後でも、そんなことを考えられるのは幸せなこと。当分、アバター熱は続きそうかな。