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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

送り火


 OJFのY事務局長もバックヤードに書いてるんだけど、幻想庭園ステージが終わった後に、いわゆるお盆の期間に入ってしまったから、先週のことを振り返りつつも遠い記憶のように感じる。おまけに、個人的には仕事に忙殺されていたため、お盆の行事からも遠ざかっていた。
 週末になってようやく落ち着きを取り戻し、8月15日の晩に実家に戻って送り火を焚く。松の木に火をつけると、ほどなくして漆黒の闇に炎が立ち上り、辺りを照らす。風が通るたびに炎は形を変え、どこかへ誘うよう。
 何のことはない、ただの焚き火に過ぎないのに、何故か炎の揺らめきに心奪われる。この炎があちらの世界にこのまま連れていってくれそうだからか?そこで、懐かしい人に会えそうな気がするからか?
 そんな夢想をしている間に炎は松の木を焼き尽くして消えた。送り火は終わり、気がつくとこちらの世界に戻ってきていた。