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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

ジュスカ・グランペール@幻想庭園


 ジュスカ・グランペールを呼びたいっていう言い出しっぺは前も書いたように事務局のY女史なんだけど、僕自身もかなり興味を持ってた。音楽性、そしてハートフルなサウンドは絶対幻想庭園の雰囲気に合うだろうと、ほぼ直感的に思ったから。それと、もうひとつ。バイオリンとギターのデュオというシンプルな編成で、幻想庭園という野外ステージでどんな演奏をしてくれるんだろう?っていう興味も。
 二つのアコースティック楽器による純粋なインストゥルメンタル。普通に考えると野外では不利。いつものライブとは何か違うスペシャル的なことをするんだろうか、はたまた関西っぽいトークで観客をのせていくんだろうか?どんなふうにクリアーするのかなと思ってたら・・・
 演奏を聴いて、いい意味で僕の期待は裏切られた。二人とも全く無理をしてない。野外であろうが、前のバンドが誰であろうが、自分たちの音楽を自分たちのスタイルで演奏するだけ。よりオーバーな表現をすることもなく、どちらかというとすごく抑えた演奏。それでいて、音が自然と染み入ってきて、心がかきたてられる。
 そのあたりをライブ終了後にギターの高井さんに尋ねてみた。こういう場面でもっと盛り上げてやろうとか、もっと弾きたくならないんですかって。そしたら、「もっともっと抑えて弾かないとって思ってる。その方がまこっちゃん(ひろせさん)のバイオリンが引き立つから」って。でも作曲家としてというより、演奏者としての欲求っていうのがあるんじゃないですか?と再度尋ねたら、「ジュスカのサウンドが好きやからそれでええねん」
 あ〜、もうやられた!これこそがアンサンブルの極み。それと、もう一つ印象的な言葉を。
「祈りのボレロ」は、たった二人なのにすごく厚みを感じるサウンドでしたって言ったら「うん、あれ弾いてるとき、俺、バックにオーケストラ背負ってるから」
 確かにそう。演奏の最後にはステージ前にいる観客を総立ちにさせたもの。
 そして別れ際にまこっちゃんから一言、「皆に会えてよかったわぁ。また是非会いましょ。(京都弁で)」
 うん、また絶対会いたい。幻想庭園に来た人たちも、きっとそう思ってるはずだから!