驚きの訃報。マイケル・ジャクソンが享年50歳で亡くなる。最近は様々なゴシップでニュースネタになってたけど、彼こそ King of Pops。ビートルズが成し得たと同様、マイケルはブラックミュージックを変えた。モータウンサウンドから出発しながら、ジャンルを超えた音楽を創り出した。
卓越したダンスパフォーマンス、印象的なMTVの数々。多方面に渡る才能を持っていたけど、やはり歌手としてのマイケルがいい。マイルス・デイビスもカバーした「Human Nature」、90年代の名曲「You are not alone」など、抜群の歌唱力で聞かせてくれる。
その中でも、一番のお気に入りは「Man in the Mirror」。「We are the World」のプロデュースでもわかるように、彼は世界市民的な考えを持っていて、人種差別、貧困の問題など政治的なメッセージを送り続けていた。
I'm starting with the man in the mirror
僕は鏡の中の人と一緒に歩き出す
I'm asking him to change his ways
僕は彼に自身の進むべき道を尋ねる
And no message could have been any clearer
だけどもメッセージはまったく聞き取れずにいる
If you wanna make the world a better place
もしも君が世界を住みよい場所にしたいと思うのなら
Take a look at yourself, and then make a change
自身を見つめてみなよ。変わるのはそれからだ。
マイケルが蒔いた種は、人々の心の中に育っているはず。たとえ言葉がわからなくても、この曲を聴くだけで、もっといい世界にしよう、手をつなごうと誰しも思うはずだから。
