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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

The Melody at Night, With You

 この時期は例年、OJF出演者関係のCDばかり聴いてる。プレスリリース前だから、こんなの聴いてるとは書けないんだけど、同じアーティストのアルバムばかりだといささかしんどくもなってくる。
 で、気分転換のつもりでチョイスしたのはこれ。
 1998年キース・ジャレットのソロピアノ作品。「The Melody at Night, With You」
     
 この時期、キースは慢性疲労症候群という原因不明の病気にかかっており、しばらく活動を休止していた。闘病生活の後、何とかピアノを弾けるまでに回復し、自宅で録音されたのがこの作品。
 ガーシュインの名曲「I Love you, Porgy」から始まり、ジャズのスタンダード曲や「My Wild Irish Rose」「Shenandoah」など作曲者不明の伝承曲を、キースなりの解釈で演奏している。
 美しいメロディーをシンプルに、そして最小限の音数で弾く。抑制された美の中で、一種のせつなさを感じさせる。しかし、究極の癒しがそこにはある。
 名盤「ケルン・コンサート」の次に、何かにつけて聴く愛聴盤。う〜ん、こんなふうに弾けたら、もう何もいらないけどね〜