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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

自分の居場所

 出張シリーズが終わり、いつもの日常生活に普通に戻れると思っていたけど、それは思いのほか困難なことでした。上海、山形、北欧、行き先を格別に自分が選んだわけではなく、たまたまそうなっただけなのに、それぞれがあまりにも違いすぎていた。行く先々で考えたこと、感じたことを上手く消化できないうちに、次の目的地へ・・・そして、全てを振り返る間もなく、いつもの生活に無理やり戻っても、どこかに自分の心と身体を置き忘れてきたような気がします。
 今回、できるだけ旅先からブログを書くようにしたので、ある意味ライブ感はありましたよね。後になって振り返るより、今まさにその場にいて感じたことを書く方が、仮に内容的には乏しくても説得力があるのではないか?そう思って、異国の地でのファーストインプレッション(第一印象)を書きました。
 しかし、今の自分の中には、その時に感じたインプレッションの残像みたいなものしか残っていない。旅先で出会った小さな出来事に対しても色々なことを考えたのに、それが日常生活とかけ離れているために、現実感を持って感じられない。2週間前、本当に北欧の地を踏んでいたのか・・?
 旅をしている時くらいは今の居場所から離れたいと思いつつ、後ろ髪を引かれるように思いを残していた。逆に、旅先では自由に過ごしたいと思いつつ、懸命にネット接続をして今の居場所と繋がろうと努力していた。
 一見矛盾しているような行動だけど、今日になって何となくわかったんです。それは、他人と繋がることの大事さをようやくわかり始めているからなのかなってね。
 今の自分は仕事のことは勿論、OJFのことも含めてけっして一人だけじゃやっていけない。それは僕がパワーダウンしたからではなく、より大きな目標に向かって多くの人と共にやっていくようになったから。。だけど、異国の地で全く異なる環境にいると、自分が何を基準に誰と繋がろうと考えているのかわからなくなる。
 上海では、同じアジア人としての親近感と裏腹に、理解し合うには努力が必要なことを・・

 山形では、日本人としてのノスタルジアを感じつつも、現代に生きるものとしてもっと変革を受け入れないといけないことを・・

 北欧では、我々とは全く異なる価値観で暮らしている人たちがいて、今の日本人がある意味目指すべき社会を構築している、しかし、日本人であるが故に、その社会とは相容れないアジア的な猥雑さを我々は持っていて、それを否定しては生きられないということを・・ 

 そんなことを感じながら、いったいどうやって繋がっていけばいいんだろう?と不安に思う反面、未知なる世界に自分からアプローチしない限り繋がることはできないし、責任と自覚を持って今の居場所で繋がっていかなきゃなって思いました。
 さしあたって,今日はこれから職場の仲間と極めて日本的な飲み会に出かけてきます.どこへ行ったとしても,こういう繋がりの中でやっぱり生きているわけですから!