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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

あとのまつり vol.1

 皆さん,お久しぶりです!OJF6の2nd. stageも無事終了しましたが,個人的にはイベントが続いておりました.宴の後:after the festivalの模様を引き続き書きますねー.

 今年9月の岡山は音楽イベントが目白押しでした.これまで続いてきた「おかやま音楽祭」がTKY市長の肝煎りで「おかやま国際音楽祭」に変更となり,これまでになかったようなイベントが数多く企画されました.OJFとは別のジャズコンサート(渡辺貞夫さん・国府弘子さんの野外ライブ,その他市内街頭での無料ジャズライブ)も同時期に行われたんですね(これが予想ガイ!なことだったのです).

 そして,OJFの2nd. stage終了後,9月22日に行われた「おかやま国際音楽祭」のオープニングセレモニーに出席して,OJF委員長として挨拶をしないかと市側から打診がありました.イベントは既に終了しているし,挨拶してもなあ・・・と思いつつ,でもやっぱり市の職員の方にはお世話になったし筋は通さねば!と考え(このあたりが,サムライスピリットであります(笑)),桃太郎スタジアムにはせ参じました(殿中でござるぞ!ここからは時代劇調にお送りしましょう!ベベンベンベン♪いざ尋常に勝負ー!!).
 
 昼の12時にまかりこすようにと連絡があったため,腹が減っては戦はできぬとばかり,スタジアム近くの吉野家にて牛丼を食したのでござる.時に,吉野家では3杯目の牛丼並盛りは100円也というキャンペーンをしており,吉野家フリークの拙者としては,いただいた牛丼再開1周年の牛丼札を大事に懐中に保管いたした.(おのおのがた,残念ながらキャンペーンは9月27日で終了つかまつった.またの機会をお待ちあれ)

 時間きっかりにスタジアムに詣でたところ,ちょうどボランティアの人たちに昼の弁当が支給されたところであった.うむむ,早まったか・・しかし,牛丼札を手に入れたのであるから,武士は喰わねど高楊枝よ・・と思い,控え室でじっと待たせていただいた.しかし,1時間経過しても,なしのつぶて・・・これはいかなることかと尋ねると,「いやいや,大変失礼つかまつった.すぐにプロダクション関係者に聞いてまいりまする」と困り果てた関係スタッフが申された.「子細分かるまでお待ちいたす」と返答いたし,再び待つこととなり申した.

 しばらくして,先のスタッフが戻ってこられ「全体スケジュールが大変遅れておりまする.申し訳ないが,貴殿のリハーサルは急遽中止とあいなった.さすれば,14時50分に再度集合してはいただけないか.大変かたじけのうござる」とのこと.事前案内には司会の芳村真理殿と掛け合いの話を・・ということであったが,当然のことながらそれも無理であろうと推察いたしたのでござる.

 再度スタジアムに詣でると,今度は「またまた大変申し訳ないが,貴殿がステージ上で挨拶するのも中止とあいなった.出演者一同でトラックを歩いて1週するので,にこやかに客席に手を振ってもらえないか.大変かたじけのうござる」とのこと...うむむ,武士にただ笑って手を振れと言われるのか?殺生な!と内心考えたものの,好意で呼んでくださった由を考えると無碍にもできず,にこやかに「承知つかまつった」と返答したのでござる.

 その後,セレモニー参加者と共にスタジアム反対側まで移動いたしたが,後から思えばまだ30分の猶予があり申した.拙者はOJFのTシャツを羽織っておったが,音楽監督の中西圭三殿や,出演者の岸田智史殿はステージ衣装のスーツ姿...そして,そこには共にトラックを歩く幼稚園児達も参加して,お二方は園児達の手をずっと握っておられた.中西殿・岸田殿の顔には玉のような汗がにじみでておったが,岸田殿曰く「幼稚園児と両手をつないでいるために,汗を拭くこともままなりませぬ」と笑顔でのたまわれ,中西殿は緊張した面持ちの幼稚園児が心和らぐようにと終始気を遣われておられた.さすがお二方とも岡山の武士よのう,プロよのう..と拙者感服つかまつった次第でござった.

 30分間炎天下で待機し,ようやくスタジアムの中へ行進して入ったのでござるが,拙者はOJFのポスターを拡げて歩いていたために両手がふさがっており,誠に申し訳ないことに客席に手を振ることはできなかったのでござる...前を歩く他団体の女性達はオリンピックの開会式よろしく盛んに客席へと手を振っておられたが,拙者はまるで名も無き国の一人ぽっちのオリンピック参加者みたいな感じで,とぼとぼとトラックを歩いたのでござった.

 ようやくトラックを一周し,ステージ脇の芝生へ腰を下ろしてセレモニーをスタジアム中央から見物いたした.ほどなくして,さっきまで拙者の前方を歩いていた,黒いTシャツの女性一団がいきなり立ち上がったのでござった.

 すわ,殿中でござるか!!と色めき立ったが,一団は中西殿が「おかやま国際音楽祭」のテーマソングとして作曲した「地球(ほし)のララバイ」という歌を合唱するために参加しておられたのであった.
 ララバイ(子守歌)というと拙者の世代では,岩崎宏美の「聖母(マドンナ)達のララバイ」を思い出すが,地球と書いて「ほし」と読ませるか・・地球の子守歌か・・・と感嘆した次第でござる.

 色々な意味で(!)拙者の予想を遙かに超えたセレモニーであり,場違いな出で立ち(OJFのTシャツ姿)で参加いたした拙者も,これも「あとのまつり(after the festival)」よのう・・とララバイを聴きながらじっと足下を見たのでござった・・・