tetsuyaota.net

the article is randomly updated

Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

ジャズmeetsアートのきっかけ

 昨日もご案内したように,「山本容子のジャズ絵本銅版画展」がルネスホール公文庫カフェで始まりました.事務局長のYさんによると,講談社からはお祝いのお花も届き,すでにグッズも女性のお客様を中心にお買いあげいただいているとのことで,順調な滑り出しです.皆さん,山本容子さんの作品目当てで来場されたらしく,やっぱり全国区の人なんだなあと改めて思いました.「ジャズmeetsアート」のチケットも,事務局に全国から問い合わせがありますからねー.

 しかし,僕のまわり,特に男性陣はさっぱりでして...職場で一応宣伝してはみたものの,皆ちんぷんかんぷんでした(苦笑).いつもの仕事内容と,このOJFでやっていることが本当にかけ離れているんだなあ・・・と改めて感じた次第です.
 ただ,確かにこの「ジャズmeetsアート」ってイベントとしてはわかりにくいですよね.純然たる山本容子さんの作品展覧会だけでもなく,講演会だけでもない.また,山下洋輔さんのピアノ演奏だけでもない,「こういうイベントなんだ!」と簡単に言えるものがないんですよ.だけど,逆に言うとこれまでの型式に収まらないようなおもしろいイベントだとも言えるんです!

 この企画を僕が考えたきっかけになったのは,山本容子さんの「Jazzing 山本容子のジャズ絵本」という本と出会ったことなんだというのは以前のブログにも書きましたよね.だけど,山下洋輔さんについても是非,演奏だけでなく講演をしてもらいたいとかねがね思ってました.そのきっかけになったのは,糸井重里さんのホームページ「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載されていた「はじめてのJAZZ」というイベント記録を見たからなんです.
 糸井重里さん,タモリさん,山下洋輔さんの3人がジャズに関して分かりやすく語るというもので,その企画段階の内容がこちらで,実際のイベント内容がこちらです.「ジャズmeetsアート」に行ってみようと思っておられる方は,是非是非事前に目を通しておいてください!
 この中で,タモリさんが「ジャズをたのしむには『俺の話を聞いてくれ』の,その話を聞いてあげる優しさを持たないといけないんです」って言ってます.すなわち,ジャズマンって,みんな「俺の話を聞いてくれ」と思いながら演奏してるっていうことなんです(笑).これを読んだときには目から鱗状態でした.小難しいことをやってるようで,実はすんごく何かを表現したいし,そしてそれを聴いてもらいたいと,ジャズミュージシャンって思ってるんですよ.
 だけど,即興演奏をするかぎりは,自分で演奏をしたものに関してよかろうが悪かろうが全部自分が責任を負わないといけません.山下洋輔さんもそう言ってて,タモリさんはそれを評して「剣の道」って言ってます(笑).たぶん,そんなこんなを分かりやすく山下洋輔さんなら話してくれるんじゃないかなと思ったんですね.
 ジャズとはこうなんだという定義が難しいだけに,様々な解釈ができる.だからこそジャズと関わるとおもしろい!そういうことをジャズを聴きながらではなく,別な形で体験できないか?と考えたのが,今回の「ジャズmeetsアート」だったというわけです.
 銅版画家の山本容子さんが実はジャズ好きで,その作品を見ながらジャズに関する思いを語ってくれて,その後に山下洋輔さんのジャズに関するよもやま話を楽しんで,なおかつピアノ演奏まで聴けちゃうという,そしてもしかして二人がコラボレートしてくれるかも?みたいな何でもありのイベントです.つまり,このイベント自体がまさにジャズなんですよ!
 企画した僕らも,いったい当日どうなるんだろう?とわくわくしてます.サプライズ演出もあるかもしれません.今の調子でいくと当日券はほんのわずかになるだろうと思いますので,9月15日の「ジャズmeetsアート」に行きたいと思っている方は,今週中にOJF事務局かルネスホールにお早めに電話でお問い合わせくださいね.では,またー!