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Oui! Friends..

As you know, "Pianist/Composer/Surgeon"

六本木アルフィー

 渋谷でえびめしを食べて腹ごしらえした後に,東横線で渋谷から中目黒,そこで東京メトロ日比谷線に乗り換えて六本木に向かいました.六本木ヒルズができてからというもの,かなり街の様子が変わりましたよね.

 僕が東京にいた10年前くらいは,六本木交差点の辺りは恐そうな外人が多くて,スタンドバーみたいなところに入るのも結構勇気がいりましたけどね.
 実は,鳥越さん(http://chousuke.net/)からは新幹線で移動しているときに電話があり,「もし来てくれるんだったらお店にゲストとして入れるように言っておきますよ」と言われました.気を遣ってもらって申し訳ないなあと思いつつ,六本木ヒルズのすぐ近くにあるビルの5階「alfie」に行きました.店内は比較的コンパクトで,ミュージシャンとの距離も近くお洒落なジャズのライブハウスって感じでしたね.僕のことはちゃんとお店の人にも伝わっていて,ゲスト席にちょこんと座らせてもらいました.
 マッカランの12年をロックで注文し,この日のバンド,大槻KALTA英宣(ds)さん(||| 大槻"kalta"英宣 official web site |||)リーダーの"Vertical Engine"(メンバーは太田剣(sax),新澤健一郎(p),そして我らが鳥越啓介(b)さんです)の登場を待ちました.鳥越さんとも演奏前に若干お話することができました.
 演奏は8時10分頃から始まり,フュージョン系というよりはしっかりとジャズに基づいた演奏でしたね.比較的ミディアムテンポで始まったのですが,その後はビートの効いた演奏になってかなりよかったですよ.KALTAさんのオリジナル曲あり,ウェイン・ショーターハービー・ハンコックの曲ありで,個人的にはかなり好きなジャンルでした.
 鳥越さんはリーダーバンドではなかったものの,このバンドにはぴったりはまってるなあって思いましたね.4ビートから,8ビート,16ビートに至るまでウッドベースで縦横無尽に弾きこなす,そしてスローな曲でもきちんとしたラインで,かついいメロディーラインのソロをとる..さすがだなあと思いました.
 そして,今回はバンドリーダーKALTAさんのドラムに惚れましたね.僕の好きな日本のドラマーというと,村上ポンタさんなんですが,ポンタさんを「動」とすると,KALTAさんは「静」という感じかなあと思いました.KALTAさんの腕の動きがすごくしなやかで全く無駄がない,それでいてめちゃめちゃ手数が多い,なおかつリズムは正確でグルーブ感もある.何よりシンバルワークがすごくよかったです.音の強弱,タイミングなど絶妙でした.1ステージ目の最後にハービー・ハンコックの名盤「ヘッドハンターズ」から「Sly」を演奏してたんですが,こういう70年代の名曲をスタンダードのように演奏して蘇らせてくれるのはすごくいいなと思いました!
Headhunters
 演奏終了後に,鳥越さんにどんなスコアでやってるんですか?って尋ねたら,「こんな感じです」って見せてくれたんですけど,ある程度きちんと書いてはあるものの,結構ミュージシャンの裁量の部分も多くて,これはばっちり演奏できると楽しいだろうなあと思いましたね.KALTAさんにも挨拶できて,またOJFにも来てもらいたいと言いつつ握手してお別れしました!